リースバックで節税を考えている場合は、譲渡損失の繰越控除制度を知っておく必要があります。あまり聞きなれない言葉に感じる人が多いかと思いますが、以下の紹介を参考にしてみてください。
損失を所得から控除できる
譲渡損失の繰越控除制度とは、売却での損失を所得から控除することを言います。所得から損失した分の金額を控除することによって、本来支払わなくてはならない所得税が安くなるのがメリットです。
さらに、もし損失が１年で控除しきれない場合は、以降3年にわたって計上できる仕組みとなっています。もしリースバックでの譲渡損失が大きかった場合は、こちらの方法で大きな節税効果を発揮できるでしょう。
控除の一例
たとえば給与所得が400万円、リースバックで購入時より800万円安くなった場合、控除対象額は800万円となります。年収が400万円のため、自宅を売った年の所得はないものとして計上できるのです。
残りのマイナス分である400万円は、次の年の所得から控除されます。上述したように所得税が下がるのはもちろん、支払う住民税も安くなり、節税効果絶大です。